特にダウン・ボウのとき、弓が震えますか?
弓のせいか、自分のせいか、悩ましいところではありますが、あなたのせいです(^^;)。
しかし心配する必要はありません。おそらく全ての人が通る道ですし、そのうち慣れて収まります。
私もレッスンの先生に相談したところ、「数、弾くしかない」と簡単に答えられたのを覚えています。実際その通りでした。
練習は左手に意識が行ってしまいがちです。
楽譜を目で追い、正しいと思う位置を押さえる。微妙に狂った音程やシャープ、フラット忘れ。
16分音符で慌て、全音符は走ってしまう。練習は音楽的ではなくなることがしばしばあります。
「左手は職人の領域、右手は芸術家の領域」と言われます。
不器用な利き腕意外の手が音程を取り、一見すると細かい役割をしています。そして、利き腕で弓を弾く。
長いヴァイオリンの歴史で、変わらずこうして弾かれているのはたまたまそうなった訳ではなく、右手のほうが難しい役割を持っているからでしょう。
楽器が音楽を奏でるための道具である以上、運弓には常に注意をはらい、右手だけの練習をする時間をとるべき。
弓のどの位置でも、全音符でもスタッカートでもしっかり楽器が鳴るよう注意深く運弓の練習を繰返し行うことで、強く美しい音が徐々に出せるようになり、練習がより楽しくなるるはず。
変な音や近所を気にして弱々しい音で弾いてしまうと、練習が楽しくないため上達が遅れてしまいます。
どうせなら楽しく練習し、気持よくその日を終えたいものです。それはそのまま、楽器の上達に繋がることでしょう。