音階練習はどのくらい大事?

2015年7月18日
教本・教材紹介

41GP87C4AVL「もし明日地球が滅ぶとしても、私は音階練習するでしょう」というのは冗談としても、音階練習はとてもとても大切だと考えています。

驚いたことに、調と調号にあまり関心のない奏者は多いです。
私なんて、何調かをまず分かっておかないと楽譜を読み解くのに倍以上の時間がかかってしまいます。

ほぼ初見で弾けるほどの技量があれば良いのですが、全てについて練習が必要な私にとって時間の短縮は一大事です。

また、最も多く行う音階練習は単純に2~4オクターブ上下と、分散和音。
これらは当然、曲の中でも多く使われることから新しい旋律を練習するときも進捗がとても早まります。
ドミソ、ドファラ、レファラ、レソシ、と様々の調で上下していると、かなりの運指を使い、同時に指板の並びも自然に覚えていく。

一見機械的な練習に感じる音階練習ですが、とても意外な指導を受けました。
「音階練習と言っても、音楽的に弾かないといけません」というもの。練習は音楽を奏でるためのものだから、全部がそこを向いていないと上達につながらないようです。

さて、音階練習にも当然、良い教材、それほどでもない教材があります。
私がお勧めするのは、小野アンナ著、バイオリン音階教本です。
丁寧に根気強く音階練習を行うことは、技術レベルの底上げになるでしょう。

忙しく時間のないサラリーマンだからこそ、バイオリン演奏の基礎になる音階練習に注意深く取り組まれるようお勧めします。