セットで1万円程度のバイオリン

2015年4月8日
楽器選び

「安いニッポン」と言われるように、何でも安く手に入るようになりました。
食品、医療、家電、家具、旅行・・・。以前では考えられないような価格で良質なものが手に入り、給料は上がらないが物価も上がらない、といった停滞感さえ感じます。

さて、例に漏れず楽器もかなり安いものがありますが、セットで1万円程度のバイオリンは「バイオリンに似たもの」と考えたほうが良いです。

きっと練習していても楽しくありませんし、私自信は「タダでも要らない」ものです。

もちろん、熟達した演奏者が弾けばちゃんと鳴るでしょうが、わざわざイバラの道を行く必要はありません。

絃だけでもセットで数千円する楽器です。
ちゃんと使い続けられると思わないほうが良いでしょう。

話は逸れますが、ラマという人々にこんな話があります。

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あるとき、「要らない木の箱はないか?」とラマ族の人に尋ねられた。「そんなもの、何に使うんだ?」と聞くと、「それでバイオリンを作るんだ」と言う。

そもそも彼らはケースもなく、ずた袋に生活用具と手作りの楽器を一緒に入れ、弓がピョコッと飛び出ていたりする。

しかしひとたび彼らが弾けば、クレモナの銘器をも彷彿させる音色に驚かされる。

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楽器の良し悪しが音楽の良し悪しまで決めるものではない、という例です。

しかしながら、セットで1万円程度のバイオリンは使わないほうが良いと思います。