バイオリンをはじめよう!いくらの楽器がいいの?

2015年4月1日
楽器選び

バイオリンバイオリンといえば、セレブなイメージ。
お金持ちのおぼっちゃん、お譲ちゃんが小さいときから習い、普通の人は触っちゃダメという観念。

実際私も楽団に所属していたとき、女性バイオリニストが「バイオリンやってるってだけで、お嬢様みたいに思われるのよね~」と袖のフリルをヒラヒラさせながら言っていたのをよく覚えています。

でも調べてみたら、「そうでもないんじゃない?」、「これなら、自分にもできるわ」と思って貴方はこのページを読んでいるはずです。

100万円の楽器を買って数千円の絃の張替えをケチるようでは本末転倒。サラリーマンにはサラリーマンに適した市場があるのです。ギターをご覧ください。8万円も出せばかなり上位品が買えます。

さて本題。
バイオリン本体の値段ですが、概ね8~12万円も出せばとても良いものが買えるでしょう。

12~20万円ともなれば、かなり選ぶ幅も広がるでしょう。

この程度の楽器から、違いを感じるほど高いグレードの楽器となると、100万円くらいになるかと思います。

つまり、8~12万円が適切と思います。20万円も出せば生涯使える素晴らしい楽器を手に入れることができるでしょう。

この価格帯の特徴として

1.量産品
2.ニスはスプレー塗り
3.少し重い
4.新作楽器

などがあります。2.は刷毛で塗るのが普通ですが、量産のため製作スピードを上げることができます。見た目でそれと分かる人はいないと思いますが、塗りが厚くなる傾向があり、重くなります。

3については、ニス以外に材料自体の厚さと乾燥状態。バイオリンは強く張った絃に負けないよう、とても強く作らなければなりません。

しかし限界まで薄く加工するには熟練工の手作業となるため、このレベルの楽器は板を厚く加工する傾向があるようです。

板材そのものも、何十年も乾燥させた板が使われますが、安価な楽器では当然グレードが下がります。

4について、この価格帯の楽器がオールドとして出回ることはありません。かなり高いグレードの楽器でないと、メンテナンスや修理してまで使い続けることはないようです。
我々には必要ありません。

弦楽器専門店に行けば50万、100万なんて楽器が当たり前のように並んでいますが、我々サラリーマンにはランチで毎日フルコースを食べるようなもの。フェラーリでイオンモールへ行くようなもの。会社にアルマーニのスーツとフェラガモの靴で通うより滑稽なものです。

もし予算に悩んでおられるのなら、是非参考にしてみてください。


yamahavn
YAMAHA/ヤマハ バイオリン V20G、私が文句なしにお勧めできるとしたら、これです。
例えばバイオリン製作の名工、ガルネリ・デル・ジェスのバイオリンを解析したという開発方法は、大手楽器メーカーならではのこと。

いくら優れた製作者のもとで修行しても、何人、何十年もの経験は積めないもの。この価格でこの楽器、というのは、開発者に頭が下がるばかりです。

卓越した手技、良質な素材、美しい仕上がりは是非、お店で確かめていただきたいと思います。