どんなに良く出来た楽器でも、調絃が狂えば良い演奏はできません。
いかに優れた熟練の演奏者でも、調絃の狂った楽器で巧い演奏はできません。
フレットの無いバイオリンはある程度調節が効くため、「あまり調絃を気にしなかった」という演奏家はいますが、我々サラリーマンとは無縁の話。
せめて調絃くらいはバッチリ合わせたいものです。
・音叉やピアノなどでA線を合わせ、次にD線、G線、E線と重音で合わせていくのが一般的な手順ですが、はっきり言ってそんなことができるならこんな記事は読まないでしょう。
最初は恥ずかしくてもアジャスター(ネジ状の部品)を全ての絃に使います。
チューニングメーターは基準音のAを442Hzに調整できるものを買いましょう(通常は440Hz)。
とても小さな、ネックの先端に取り付けて使えるチューニングメーターはお勧めです。その他、大きなものでも駒にマイクを取り付けて自分の音だけを拾ってくれるものが合奏などに参加したとき便利でしょう。
スマートフォンをお持ちなら、アプリで良いものがたくさんあります。
私もPitchLab Liteというアプリを使っています。出費を抑えられます。
併せる手順はA線→D線→G線→E線。
音程は「低い音から上げて」合わせます。高くなりすぎたときは、「もう一度下げて、低い位置の音から上げて」合わせます。
これは、「高い位置から低い位置へ下げて」合わせると駒とアジャスター間(ペグで合わせた場合ペグボックスの中)の弦張力が低くなり、演奏中狂いやすくなるからです。
絃を張替えたあと1週間程度はどんどん伸びるので、マメに調絃しましょう。
キレイに調絃された楽器は安心感が違います。
気をつかいたいものですね。
私も使っているチューナー。とても小さく軽く、マイクも使えて見やすい。ひょうたん型ケースにもすんなり入り、邪魔をしないデザイン。
メトロノーム機能が充実しているところが嬉しいです。