害虫の恐怖

2015年7月8日
扱い方

15,06,30,090213バイオリンケースに防虫剤、使ってますか?
乾燥や湿気、気温など気になる季節ですが、害虫も要チェックです。

ダニ(ヒョウヒダニ)、鰹節虫(カツオブシムシ)が主な敵ですが、特に鰹節虫は埃の中を好み、被害にあうものとして、羊毛、絹織物、毛皮等の動物性繊維製品や干し魚等動物性乾燥食品、あるいは動物のはく製や昆虫標本等があります。

衣類などの被害はほぼ、鰹節虫の幼虫によるものと言われています。

ヒョウヒダニは家の中の8~9割はこの種と言われ、使用頻度の高い寝具などに住みフケを食べています。

乾燥に弱く埃の多いところを好むため、バイオリンケースの場合は鰹節虫が主な敵と言えるでしょう。

バイオリンは毎日使うものですが、ケースの中はもちろん、f字溝の中を覗くとけっこうな埃がたまっています。
これは鰹節虫には快適な環境で、素材にも害虫が好む繊維が使われ、弓の弦も好んで食べられます。

鰹節虫の繁殖力は強く、卵のまま越冬し、3月頃孵化。5月~6月は幼虫から成虫になる季節。対策は3月頃から防虫剤を使い、冬に入る前に産卵させないこと。
これには徹底的に清掃することが効果的。

防虫剤には、しょうのう、ナフタリン、パラジクロロベンゼン、ピレスロイド、プロフルトリン系がありますが、バイオリンケースにはズバリ、無臭のプロフルトリン系「ミセスロイド 無臭タイプ」がお勧めです。

無臭なので「効いてる?」と感じるかもしれませんが、1個、入れておけばOKです。

防虫成分は上から下へ流れるのでケースの蓋側へ取り付けましょう。
また、ケースの中は驚くほど埃があり汚れていますので、マメに掃除機で吸い取るようにしましょう。

湿気や温度を気にするより、防虫が第一です!