車内に置いても大丈夫?

2015年6月10日
扱い方

graph_06_01バイオリンのケースはとても丈夫で気密性、断熱性もよく、外気の急激な変化からも楽器を守ります。

とは言っても、家の中のように気温、湿度とも安定させられるかというと、かなり劣ります。

真夏に帰宅して、ケースを開けたら楽器はホカホカでしょう。
ケースは補助的に考えるべきと思います。


 

車内に置きたいと考えたとき、一番気になるのは真夏の車内。車内温度を見てみましょう。

黒いボディの場合、最高気温はなんと57度。車内平均気温でも52度もあります。

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「短時間なら?」と考えてしまいますが、エアコン停止後15分で熱中症危険レベルまで上がることが実験で分かっています。

ちなみに、車内の温度変化が最も緩慢なのは後部座席。とはいえ約50度まで上がるので、どうしても車内に置かなければならない場合、日陰に駐車し後部座席に置くと被害を最小限にできるでしょう。

やはり、真夏の炎天下の車内に大切な楽器を放置するのはやめたほうが良さそうです。

余談ではありますが、ダッシュボードとボンネット、どちらが高温になると思いますか?実は、ダッシュボードです。

これは、同じように熱されてもボンネットは外気にさらされているため、対流がおこり熱を奪っていくためある一定以上温度は上昇しません。

対してダッシュボードは対流が起きてもは車内温度が上昇し、奪われる熱量が少なくなるためです。

楽器に限らず、ライター、スプレー、炭酸飲料、化粧品なども車内には置かない方が良いでしょう。