もちろん新しいほうが良く、できるだけマメに張替えたいところですが、実際のところ数年に一度で問題ないようです。
弦が切れる原因は様々
- 運弓が強すぎたとき
- 害虫によるもの
- 放置していた
弦の材料は馬の尻尾の毛ですが、毛のキューティクルに松脂を塗り、ひっかかることで絃を振動させる。
弾けば弾くほどキューティクルは壊れ、簡単に言えばひっかかりが悪くなります。
普通に練習していたら、弦が切れるよりキューティクルが痛むほうが早いでしょう。
また、弦は木材よりも多く吸湿、放湿し、大きく伸び縮みします。
そのため、全く張力のかからないほど緩んだ状態で放置すると抜けてしまうことがあり、悪いときは全て外れてしまいます。
夏など、エアコンを使う季節は大きく湿度が変わるため、楽器にとっては良い状態ではありません。
マメに張り具合、保管状態をチェックしましょう。下の写真程度の張り具合なら反りが戻ってしまうことはないと思いますが、購入した楽器屋さんでも聞いておくと良いでしょう。
当り前ではありますが、劣化した弦ではどんな名手でも楽器と弓本来の良さを発揮することはできません。
ところが、何年も張替えせずに使っている奏者も少なくないようです。
よほど荒っぽく使わなければ、そうそうキューティクルは痛まないらしく、松ヤニは毛の間に塗り込まれた状態(塗って表面をふき取る程度)が良いとのことです。
見解の分かれるところなので、気になる場合は楽器屋さんや先生に相談するほうが確実でしょう。