エルガー:愛の挨拶

2015年10月12日
お勧めバイオリン曲

1888年、キャロライン・アリス・ロバーツとの婚約の記念に贈られた曲。
エルガーの作品中では初期のもの。
ドイツ語を得意としていたアリスのために当初 「Liebesgruss」とうい曲名だったが、出版の際、社からフランス語に変更を求められ“Salut d’amour” とされた。
英語タイトルは “Love’s Greeting”
楽譜の売れ行きは好調だったものの、エルガーにはわずか数ポンドの収入しかもたらさなかった。エルガーの暮らしぶりは、厳しいものでした。
元々ピアノの生徒であったアリスは8歳年長(当時39歳)であり、宗教の違い(エルガーはカトリック、アリスはプロテスタント)や、当時はまだ無名の作曲家と陸軍少将の娘という身分格差から、アリスの親族は2人の仲を認めなかったため、反対を押し切っての結婚であった。

この曲は私がバイオリンか、ピアノか悩んだとき、バイオリンを始めることに決めたきっかけになった曲でもあります。
ほんとうに美しい曲ですが、よもや数年練習しても辿りつけないほど難しいとは思いませんでした。

ピアノでも、もちろん弾かれています。