以下にレッスンで先生から受けた指導で、特に印象に残っていることを列記します。
- たとえ音階練習でも音楽的に弾かなくてはならない
- どんな旋律も、美しくなければならない
- 形よりも発音に意識を向けなければならない
- 発音は、CDなどを真似すると良い
- 常に緊張し、リラックスした状態でなければならない
ふとすると、運指練習などのエチュードは機械的に弾いてしまいがちです。「より速く、正確に、昨日はテンポ160で弾けたから、今日は165で・・・」といったように。
もちろんそれは大切なことですが、音楽を奏でるための練習ですから、そこから離れてしまうとせっかくの努力が違う方向へ行ってしまいます。
暗譜するときも、学習するときも、音楽を奏でるためにという大きな目標を忘れずに取り組もうという指導は、とても大切に思います。
とくに私たちのようなアマチュア演奏家は、手技や知識にとらわれず、自由に楽しく音楽を楽しむべきかもしれません。
余談ではありますが、こういったことはなかなか自分では気付けないものです。目の前で同じ音符をまるで違う気持ちで演奏する先生を見て、自分の演奏へのアプローチ自体、まるで間違っていたと気付くことは、日々の練習以上に大切なことかもしれません。
「旅は目的地を知ってから行くもの」
目先の音符だけに必死にならず、目指すところをハッキリ見て毎日取組めば、目標の音楽を自分のものにできる日も近いでしょう。