稀に、指板上や側面に目印のためのテープを張ったり、目印のために切り込みを入れたバイオリンを見ます。
指導する先生の方針にもよりますが、大抵の場合、目印を使うことは少ないようです。
理由として、そもそもバイオリンは指版を見て演奏する楽器ではない、ということが言えるかと思います。
ただ、目印のために指板の側面に傷を入れた楽器は、実際によく見ます。私が知る限りでは、第一位置の3指まで入れている例が多かったです。
ここまで入れておけば、第一位置での練習にも良いでしょうし、第三位置への移動も容易になると想像できます。
どちらが正解、ということはないので、先生の方針に従っていただければと思います。
私個人としては目印をアテにして練習した人を知りませんし、私自身もあまり不自由を感じなかったので、必要ないかと考えています。
楽器にテープを張って色が変わるのも心配ですし、見た目にも美しくありません。まして傷をつけるのは考えられません。
もし同じように楽器に手を加えることに抵抗を感じているが、先生に目印を張るように指示を受けたら、遠慮なくその旨を言ってみては如何でしょうか。
その上でどうしても貼るように言われたら、教室を変わっても良いかもしれません。
「こうしなければ上達しない」というルールは、大抵の場合ありません。