バイオリン初心者の定義

2015年6月25日
コラム

9170720623バイオリンには「級や段」などありません。柔道や空手のように帯の色も、検定試験もありません。

そのためなのか、驚くほど幅広い「初心者」の範囲が生まれてしまいました。

もちろん上を見ればキリがないのでどう評価していただこうが、どう自称していただこうが構わないのですが、例えば重音で手際よく調絃する人が初心者を自称したなら、それはちょっと違うように思います。

自分なりに考える初心者とは、

・弓をまっすぐに使えない。
・楽器を安定して構えることができない。
・1オクターブの音階を各調で弾くことができない。
・調絃ができない。

この程度ではないでしょうか。

位置移動、装飾音、指弓、ビブラートの練習に入ったら、おおよそ初心者ではないと思います。

こんなことを書くとまた苦情が来るんでしょうが・・・。

手技が長けているから上級者、という考え方は少ないと思いますが、そういったところから離れて、「プレイヤー」としての自分が居ても良いでしょう。

表現の幅、技術の差、取り組む理由がこれほど幅広いのに、「初、中、上」程度の分け方自体、不自然なのかもしれません。