もちろん、趣味で楽しむバイオリンですから独学で楽しく練習することはできます。最近ではインターネット動画サイトでかなり詳しく学習することもできますし、本屋さんにはCD音源付きの楽譜なども豊富に揃っています。
私の知る14歳の女性は、ピアノを習う傍らバイオリンを独学し、たったの数ヶ月で私もたいへんに驚くほど巧く弾いています。「好きこそものの・・」とはよく言ったものです。
話を私たちサラリーマンに戻します。
楽器の練習に限らず、仕事でも何か新しいことを始めるときに経験者から教わったほうがより早く熟達に近づくことは、疑いようのないことでしょう。
新しい職場で業務をあてがわれたとして、最初に何をするかというと、過去の処理例を参考にしますし、経験者がいれば聞きたいと思うはずです。
知識や経験を出し惜しみする人は信用できない、「仕事を覚えさせる気があるのか」とさえ感じることでしょう。
楽器の練習も同じで、やはり経験者に教えてもらうことが何よりも上達を早めてくれます。さらに仕事と違い、教えることを専門にしている人さえいます。
レッスンに通うメリットは
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- 楽器本来の音を聞くことができる
- プロの演奏を間近で見ることができる
- 集中して真剣に練習する機会を得られる
- 練習メニューを与えてくれるので、従うだけで上達できる
- 先生を通じて人脈が広がっていく
- 同じ趣味の友人ができる
これらは全て、とても大切です。とくに、ある旋律を練習しているとき、先生に弾いてもらうとその美しさにたいへん驚くことが少なくありません。すると目指していたところがまるで違う自分に気付く。この「気付き」が独学ではなかなか得られないのです。
我々サラリーマンは忙しく、自由に使えるお小遣いも少ないです。バイオリンはお金がかかる趣味ですが、例えば「釣り」や「ゴルフ」が趣味の人よりはかからないと思います。
お金で時間を買う、お金で技術を買う、お金で人脈を買う、と考えてみてはいかがでしょう?
レッスンは楽器と違い無形ですが、形あるものと違い、一度身に付けた技術や知識は壊れたり失ったりしません。一生あなたの中に残る大切な財産になります。「美しい音の種」を買うと思えば安いものです。
今お持ちの楽器プラス100万円の楽器より、月数千円でレッスンを受けたほうが遥かに良い演奏ができるようになります。独学と比べたら、2~3年後の未来はまるで違うものになるでしょう。
是非、そう遠くはない数年後の素晴らしい未来のために、レッスンを利用していただければと思います。